Raspberry Pi で VPN サーバー

 自宅サーバーの玄箱がRaspberry Piに選手交代して引退しました。玄箱にDebian入れて自宅サーバーに仕立てたのが2004年の末ごろなので実に丸10年も現役稼働したことになります。

 導入したRaspberry Pi(以下ラズパイ)は玄箱のリプレイスですので玄箱が担っていた役割を全て用意する必要があります。直近の玄箱の役割(=最低限必要な機能)は↓こんな感じ。
1)ファイルサーバー:3台のPCでデータ共有、子供のmp3音楽ファイル置き場
2)カメラ親機(FTPサーバー):2台のネットワークカメラ自動撮影画像の集約
3)VPNサーバー:OpenVPNで職場から家のPC操作、カメラ画像確認

 以前はイントラWebサーバーとしても使ってました。DNSも立てて子供たちが見ているゲーム関連URLのIP置き換えて「勉強せーよ~」ってページに飛ばしてみたり。当時小中学生だった子供たちも今や大学生ですからホント月日の経つのは・・・ そもそも居間にネットワークカメラ置いたのは子供たちの見守り用だったのですが、今は老いた母親の安否確認用だったりします。

 当初はMediaWiz互換ネットワークプレーヤー用のメディアサーバー(kuzu.phpとか)にもしてました。今はテレビ用PCからNAS接続ですが、同じテレビにつないだPS3から見れた方が手軽なのでDLNAサーバ立てるのがイイですね。
 あと、デジカメ写真やムービーの保存場所としてML115サーバー(Ubuntu)も立ててます。電気代節約で通常は止めてあるってのも勝手が悪いので、こいつの役割もラズパイに移行します。

 ということで今回、新たな機能として
4)メディアサーバー:MiniDLNA、トランスコード機能はないのでテレビPCも併用
5)torrentダウンロード:transmission-daemon、PCつけっぱなしは電気代が痛いので
6)ネットワークカメラ:motion、安いWebカメラ(UVC)がネットワークカメラに変身
 も実装ました。

 VPNはオープンソースになったSoftEther VPNを利用します。OpenVPNより高速で、強力なUDPホールパンチングサーバーVPN Azureを無償で利用できることも魅力です。またL2TP/IPsecと互換性があるのでiPhoneやスマホを含む一般的なOSの標準機能でVPNできるのは大変便利です。

 その他、Avahi-daemon導入で「ホスト名.local」で見えるようにし、UPnPでルータの穴開を自動化し、autosshで職場の管理サーバーに自動接続させてます。
 このセットアップなら一般的なルーターにLANケーブルで接続するだけで何処にあっても機能します。現地調整なしでリモートから設定できるのでスモールオフィス向けや家庭用にサーバーをローコストに導入するには最適です。

 ということで、ラズパイ用セットアップ済サーバーソフトをエコーウエアから販売します。上記の自宅サーバー内容を設定済のmicroSDカード単体の他、ラズパイ本体とのセットもあります。詳細は別ページ(準備中です、もうしばらくお待ち下さい)にて。

 2015年11月26日追記 ------------------------------

 上記のラズパイ用セットアップ済サーバーソフト(名称 VPNpi:多目的VPNサーバー)を公開しました。SDイメージを無料でダウンロードできます。セットアップ方法の取説も用意しました。VPNpi公開ページを御参照下さい。

 VPNpi セットアップ済SDカードやラズパイ本体セットは遠隔サポート付きで販売予定です。もうしばらくお待ち下さい。無料ダウンロード版の VPNpi は autossh が無効になっているので遠隔サポートできませんが、こちらにつきましても遠隔サポート単体の販売も計画しています(遠隔サポートを有効にする設定をして頂く必要があります)

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