VPNpiのアクセスポイントをacに!

ラズパイ3Bの無線LANは2.4GHzのみでしたが、3B+、4Bは ieee802.11ac 5GHzに対応しています。
VPNpiのWiFiアクセスポイントで5GHzを使う方法のお問い合わせがありましたので確認してみました。

結論から言いますと ac 5GHz使えます。ただし管理画面は未対応なので、すぐに使いたい方はターミナルからsshアクセスしてコマンド操作する必要があります。以下その方法です。

まず、sshアクセスの方法はWebマニュアル操作方法-1 接続等■4■ もちろん ssh接続もできます をご参照ください。

ターミナルで接続出来たらアクセスポイントの設定ファイル /etc/hostapd/hostapd.conf を編集します。root権限が必要ですので、下のコマンドになります。ユーザー pi はパス無しsudo実行できるようにsudoers設定してあります。

sudo vi /etc/hostapd/hostapd.conf

vi はもちろん vim に置き換えてあります。vi は敷居が高いという方は簡易エディタの nano をお使いください。上のコマンドラインで vi の代わりに nano と入力します。いずれのエディタもググれば解説があります。nanoは「nano linux」で検索~

以下、編集箇所です。

11、12行目のモードとチャンネル hw_mode=g channel=6 を以下のように修正
hw_mode=a
channel=36

最後の行の後に以下を追加
require_ht=1
ht_capab=[MAX-AMSDU-3839][HT40+][SHORT-GI-20][SHORT-GI-40][DSSS_CCK-40]
ieee80211ac=1
vht_capab=[MAX-AMSDU-3839][SHORT-GI-80]
require_vht=1
vht_oper_chwidth=1
vht_oper_centr_freq_seg0_idx=42

上の変更を保存し、次のコマンドでhostapdサービスを再起動します。

sudo systemctl restart hostapd.service

以上の操作で ieee802.11ac 5GHz 帯域幅80MHz のWiFiアクセスポイントが使えます。
 実力の方は・・・微妙かな~? 速度測定は fast.com で、9世代 i5 デスクトップPCで有線接続 750Mbps 前後出ている回線にラズパイ4B と iPhone13 で5回ほど測って最速が 120Mbps、それ以外は 70Mbps 弱でした。同じ条件でメーカー製WiFi5アクセスポイントだと 400Mbps 前後出てるので。
 とはいえ、元のVPNpiの仕様は B3 入手時にでっち上げた ieee802.11b で実測 6~9Mbps の代物なので大幅な速度アップには違いないです。

 もし編集に失敗して動作しなくなった場合は  VPNpi 管理画面 - 設定 - パスワード...確認・変更 で Wifiアクセスポイントの SSID、パスワード、チャンネルのいずれかを変更すれば、設定ファイルがリセットされて元の内容に戻ります。