VPNpi は Raspberry Pi を使った多目的VPNサーバーです。VPNpi をLAN内に置くだけで既存ルーターの変更なしにVPN接続できます。VPNpi を使えばVPN機能付きの監視カメラやファイルサーバーを簡単に利用することができます。
ここではSDイメージをダウンロードしセットアップする方法を説明します。
注意: 旧バージョンです。Raspberry Pi 3 では動作しません。 →最新
1) SDイメージをダウンロードします。ダウンロードは下記リンクから行ってください。
・ ダウンロードリンク : VPNpi-151112.zip (1.4GB)
2) ダウンロードしたzipファイルを解凍すると下記のイメージファイルができます。
・ SDイメージ : VPNpi-151112.img (3.74GB)
・ MD5 : b6547ed445b97bda413ea4bb856cee66
3) イメージファイルを容量 8GB 以上(補足1)の SDカードに書き込みます。
・ Windows で作業する場合、Win32DiskImager を使うと簡単です。
・ MacOSX で作業する場合はページ下部の補足2: をご参照ください。
4) できた SDカードをRapberry Pi にセットし、ネットワークに接続して起動します。
下記セットアップを自動実行します。B+で約4分半かかり、その間2回再起動します。
(ネットワークに接続しないとIP取得エラー待ちで2分ほど余分にかかります)
・ 最初の起動でパーティションを切り直し、データ領域を作成します
・ 再起動し、システム領域を拡張しデータ領域をフォーマット、鍵ペアを作成します。
・ 再起動し VPNpi サーバーが稼働します。
5) LAN内に限ればこの状態で VPNpi の機能を利用できます。
・ 操作方法-1を参照し VPNpi にアクセスできることをご確認下さい。
・ 外から利用するために「セットアップ方法-2」の SoftEther VPN 設定を行って下さい。
補足1: SDカード容量
容量 8GB のSDカードではパーティション構成は次のようになります。
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/root 5.1G 3.1G 1.8G 65% /
/dev/mmcblk0p1 56M 20M 37M 36% /boot
/dev/mmcblk0p3 2.1G 78M 1.9G 4% /mnt/sd2
16GB 、32GB の場合、システム領域のサイズは同じ 5.1GB ですが、データ領域 /mnt/sd2 のサイズがそれぞれ 9.5GB 、24GB になります。
データ領域には motion (監視カメラ機能)の記録データが保存されます。Pi2で 640x480 サイズを選んだ場合、8時間連続記録で 700MB のデータサイズになりました。motion記録は3日分保存されますので、同様の条件で利用される方は容量 16GB 以上の SDカードをご用意ください。通常は16GBあれば半分以上の空き容量を確保できますので、特殊な使い方をしない限り32GBの必要はありません。
補足2: MacOSX でSDカードを作成する場合
・ MacOSX で作業する場合、ターミナルを起動し dd コマンドを使います。
まず df でマウント位置を確認し diskutil でアンマウント、dd でイメージを書き込みます。以下コマンド例ですが、disk番号やマウント名、ファイルパス等は環境で変わります。
MacBook:~ hoge$ df -h
Filesystem Size Used Avail Capacity iused ifree %iused Mounted on
/dev/disk1 112Gi 102Gi 9.8Gi 92% 26761532 2561702 91% /
〜 中略 〜
/dev/disk2s1 3.7Gi 2.4Mi 3.7Gi 1% 0 0 100% /Volumes/NO NAME
MacBook:~ hoge$ diskutil umount /Volumes/NO\ NAME/
Volume NO NAME on disk2s1 unmounted
MacBook:~ hoge$ sudo dd if=SDimage/VPNpi-151112.img of=/dev/disk2 bs=1m
Password:
ddの進捗は ctrl-T で確認できます。コピーにはかなり時間がかかります。
なおMD5 の確認は下記コマンドで。この計算も結構時間がかかります。
$ openssl md5 SDimage/VPNpi-151112.img
以上です。